炭素クレジットの公開レジストリにおける償却量は、2026年10月9日から15日までの7日間で147,286クレジットとなり、前の期間の1,045,512クレジットから85.9%減少したと、CarbonMeldのレジストリデータは示しています。対象はVerra、Climate Action Reserve、American Carbon Registry(ACR)です。償却記録を通じて需要を追う買い手、開発者、投資家にとって、この1週間は3つのレジストリすべてで大幅な減少を示していますが、記録からは誰がなぜクレジットを償却したのかは分かりません。

1週間の数値

合計147,286クレジット(14.73万)は、2026年10月2日から8日までの期間の1,045,512クレジット(105万)と比べて、-85.9%の変化です。3つのレジストリはいずれも、前週より少ない量を記録しました。

これらの数値は、各レジストリが公開する償却記録をCarbonMeldが読み取って合計したものです。レジストリの公開には遅れがあるため、直近の日付の数値はなお増える可能性があります。この留意点は、以下のすべての数値に当てはまります。

レジストリ別の状況

Verra(VCS)は、46件の償却記録で127,569クレジット(12.76万)でした。前の期間は291件の記録で647,773クレジットだったため、Verraの量は80.3%減少しました。記録は2026年10月10日分まで読み取られています。

Climate Action Reserveは、4件の償却記録で12,402クレジット(1.24万)を記録しました。1週間前は7件の記録で112,250クレジットでした。減少率は89.0%です。記録は2026年10月9日分まで読み取られています。

American Carbon Registryは、3件の償却記録で7,315クレジット(0.73万)を記録しました。前の期間は26件の記録で258,965クレジットで、97.2%の減少です。ACRの記録も2026年10月9日分まで読み取られています。

プロジェクト別の最大の償却

この期間は5つのプロジェクトが上位でした。3件はVerraのプロジェクト、1件はClimate Action Reserveのプロジェクト、1件はACRのプロジェクトです。

  • Escuela de Minas Hydroelectric Project(VCS-1723、コロンビア):68,000クレジット(6.80万)。
  • Greenko GroupによるPavagada Solar Renewable Power Project(VCS-1791、インド):30,000クレジット(3.00万)。
  • DelAgua Clean Cooking Grouped Project in Rwanda(VCS-4150、ルワンダ):25,247クレジット(2.52万)。
  • Phlogiston Phase I(CAR-1480、米国):5,981クレジット(0.60万)。
  • A-Gas ODS-VER4(ACR-1116、米国オハイオ州):5,352クレジット(0.54万)。

上位3件の償却はいずれもVerraのプロジェクトで、コロンビア、インド、ルワンダのものです。残る2件は米国のレジストリによるもので、Verraの量を大きく下回っています。

記録から分からないこと

レジストリの記録には、買い手や受益者の名前は載っていません。示されているのはクレジットが償却されたという事実であり、償却の目的や、同じ買い手が複数回行動したかどうかは分かりません。動機や需要を読み取ることは、データの範囲を超えます。

記録件数もレジストリによって異なります。直近の期間のVerraの46件は、前の期間の291件と比べて少なく、減少は量だけでなく記録の件数にも表れています。Climate Action ReserveとACRは件数が少ないため、大きな記録が1件あるだけで週間の合計が動き得ます。

注視すべき点

今後のレポートでは、3つの点が重要になります。第1に、レジストリが遅れて記録を公開することで直近の日付の数値が増えるかどうかで、これは減少幅の大きさを変えます。第2に、週間の合計が147,286クレジット付近にとどまるのか、以前の1,045,512クレジットの水準に戻るのかです。第3に、Verraの記録件数が46件付近にとどまるのか、291件の方向に戻るのかです。

減少が続くかどうかは、記録からはまだ見えません。1週間は狭い比較の土台であり、公開の遅れがあるため、この比較は暫定的なものです。償却データを追う買い手と開発者は、この数値を単一の7日間の期間について公開済みの記録を測定したものとして読み、同じ日付についての後の更新と比較すべきです。